論語に「温故知新」といふ語がある。吉備津神社文書/藤井駿/非売品/限定100部/鎌倉時代以降明治維新までの古文書・古記録のうちを376点を撰んで上梓されたの本著である。温故の訓みかた並に意義について異説もあるけれども通説は「ふるきをたづね新らしきを知る」である、故き事を尋ねてその中から新らしきものを発見するのてある。重要有形民俗文化財 蒲江の漁撈用具 蒲江町教育委員会 2005(大分県南海部郡蒲江町/写真:網漁具、釣漁具、磯浜漁具、水産加工用具、ほか。秋月に生れ育つた傑れた人々の事蹟言行をたづねて感激奮起するならば、それも温故知新の意に通ふものがあるであらう。写■ ボルネオの人たちの文化・民俗写真集 A Journey Among the Peoples of Central Borneo in Word and Picture。秋月の古き制度のうちに、今もその精神を取り、形を変へて応用し得るものを発見するならば、之も亦一種の温故知新であらう。皆川泰蔵 臈染の世界。田代氏の秋月史考が、それらの新らしきものを与へるかどうか。謎の弁才天女―福神の仮面をかぶった呪詛の神 (トクマブックス)。それはむしろ読む人の読みかたによるのであらうが、わたくしは田代氏のこの好著が、ふるき秋月を今日に生かし、将来に生かす所以であることを思ひ、わが秋月の為に、田代氏に、限なき感謝の情を寄する者である。zaa-578♪無用の書 (丑の巻) - 古書 中井錦城 (著) 実業之日本社 (1923/1/1)。